脳神経外科の需要と転職及び求人事情


ニーズの高まりとやりがいが見られる脳神経外科分野

 

神経膠腫や髄膜腫などの脳腫瘍に関連した疾患、破裂脳動脈瘤や脳内出血、脳梗塞など脳血管に生じる疾患及び障害、あるいは頭部外傷や脳機能性疾患などに関する診療を行い、主に手術することで罹患者の回復を目指す脳神経外科分野に携わる医師たち。
手術だけではなく、術後の経過措置なども重要な役割であり、必要であればリハビリなどにも関与することになるでしょう。

人が何不自由なく生活するためには、脳の正常な働きが欠かせません。
脳に障害が残れば日常生活もままならず、重症の場合には寝たきりになってしまうこともあるでしょう。
それだけにこの分野の医師には非常に重い責任がのしかかることになります。

それに伴って得られるのが、他の分野では感じられないような大きなやりがいと達成感。
患者の一生を左右するほどの手術を任されるとなれば、これほど価値のある仕事もないはずです。

また、高齢化社会へと突入し、脳疾患を患う人が増えることが容易に予想されることから、今後のニーズに着目しても、転職しキャリアアップを目指す価値のある診療科であると言えます。
腕を磨きたい、社会に大きく貢献したい、より難しいことにチャレンジしたい、そうした心意気を持つ医師は、転職によって新たな環境に飛び込むべきなのかもしれません。

求人動向と転職先選びの際のチェックポイント

 

転職したい医師にとって最も気になるのが、求人事情でしょう。
脳神経外科医の求人の動向を見ると、転職を視野に入れている医師にとっては、非常に探し甲斐があるかもしれません。

上でも紹介したように、この分野は今後ニーズの高まりがとても期待できる状況です。
すでに現在も需要は高まってきてはいるのですが、それに供給が追いついていないのが現状です。
つまり、人手が全く足りず、それが現在の求人傾向へと繋がっていると考えられます。

求人数自体は非常に多く、引く手数多の状態。
その多くは手術が可能な医師を求めており、急性期病院の求人が多数出ています。
それとは別に、リハビリを行っている病院からの求人も、割合的にはさほど多くはありませんが見つけることができるでしょう。
また、需要が増してきている分野であることから、新たにこの診療科を立ち上げた病院からの求人も多く、あらゆる形の転職先と出会えるチャンスが転がっています。

どこも人手不足が深刻なためか、各病院からのアピールポイントが、携わることができる症例や治療以外のところに及ぶ傾向も一部見られます。
病院施設そのものの綺麗さ、子育て中の医師でも働きやすい環境、立地、当直なしを強調するような求人も出てきており、人材確保に力を注いでいることが見て取れるはずです。
こうした病院独自のアピールポイントなども転職先選びの際にはチェックしてみるといいかもしれません。

転職前に常勤と非常勤の違いと特徴を把握

プライベートを優先するなら非常勤を選択

常勤か非常勤か、この選択は転職の際に一つの迷いどころとなる部分なのではないでしょうか。
どちらにもメリットとデメリットがあります。
それを自分なりに把握した上で転職活動を始めても遅くはないのかもしれません。

一番の違いは、やはり働き方。

常勤の働き方

常勤は週に4日から5日、一つの医療施設で勤務することになります。
常勤で勤めながら他の施設でも働いたり、もしくは執筆や講演など別の収入を得ることも可能ですが、脳神経外科医の場合には時間的にも体力的にも一つの病院で勤めるだけで精一杯なのではないでしょうか。

非常勤の働き方

非常勤の場合には、どのような求人案件に応募するのかにもよるものの、週に1日、もしくは半日から勤務することが可能です。
病院によっては週に2日や3日といった形で勤務することにもなるでしょう。

何よりも非常勤はプライベートを優先することができるところに魅力があります。
脳神経外科医であっても非常勤であれば勤務時間はある程度定められていますから、私生活を充実させる働き方が可能となり、勤務以外の時間をその他の仕事や家族との時間に当てることができるようになります。

この分野は時間が不規則になりがちな点がデメリットではありますが、常勤を避けることで、腕も磨きつつ私生活にも重きを置くことができるのです。

常勤と非常勤では携わる業務にも違いあり


画像引用:https://twitter.com/kouki_nzd/status/842000147215138817

同じ分野の医師でも、常勤と非常勤で、携わることができる業務に若干異なる点が出ることもあるのですが、脳神経外科の分野はまさにそれに該当すると言えそうです。

常勤の場合には勤める病院でチームが構成されていますから、予定通り患者の手術にあたったり、他の医師や看護師等と意思の疎通を図りつつ業務に当たることができる一方で、非常勤の場合には外来を任されることも多く、それのみの業務となるケースも珍しくありません。

その他、救急患者を診るケースが多いのも特徴です。
これは、非常勤の求人が当直を中心に出されているからなのですが、つまり、平日の当直、あるいは土日祝日の日当直の人材が不足している病院が多いことを示しています。
チームで診療を行うというよりも、緊急時や人手不足を埋めることが、非常勤という働き方を選んだ医師に与えられた業務となるのです。

このことから、非常勤は常勤よりも即戦力が求められると言えるでしょう。
ある程度以上の経験がなければ、当直勤務は勤まりません。
もちろん、平日の昼間の求人もないことはありませんが、こうした求人の内容から業務の相違点を把握し、常勤なのか、それとも非常勤にするのかを慎重に考える必要が出てきそうです。